クッシング症候群

　腎臓の近くに、副腎という各種ホルモンを出している器官があります。

　クッシング症候群は、副腎のホルモンの過剰に体の中で作られるためにできるホルモンの産生亢進によるお病気です。

　症状）お水をよく飲む、おしっこが多い、お腹が膨れている、皮膚が薄い、血液検査で肝臓の数値が高いなど多様な症状を示します。

　診断）ホルモン検査を実施します。ホルモンを投与して、それによって副腎のホルモンの増減をみて診断します。

　　　　エコー検査にて、副腎のサイズをチェックします。

　　　　副腎が原因の場合と、脳下垂体と言われる脳の一部が原因で起こる場合があります。多くが副腎が原因となります。

　治療）副腎が原因の場合は、ホルモンの合成を阻害するお薬を飲みます。

　　　　血液検査やホルモン試験を行いながら、維持していきます。

当院で、エコー検査にて副腎のサイズのチェック、ホルモン検査ができます。

 

アジソン病

　クッシング症候群ほど発症が少なく、比較的珍しいお病気です。

　副腎から出るホルモンが少なすぎて起きる病気です。

　症状）食欲がない、元気がない、身体の電解質のバランスの異常

　診断）ホルモン検査を行います。

　　　　ホルモン検査や血液検査で明らかな異常がない場合も、アジソン病の場合もあり、診断が非常に難しい病気です。

　治療）ステロイドホルモンの投与。

　　　　投与するステロイドは主に2種類あり、その種類のバランスを考えながら、常に微調整しながら維持していきます。

　　　　内服薬や注射がありますが、どちらも非常に高価な薬のため、治療費が高額になることがあります。

　　　　薬でなかなか良好な状態をコントロールできなくなることもあり、予後があまりよくないお病気でもあります。